歯周病治療で知っておきたいこと①

さて・・・どうする（笑）

前回からの続き

歯周病の治療は歯石をしっかり取れば治るか？

歯周治療の流れの変化も知っているが
荒療治で歯茎が下がった方が治るので
しっかり歯石をとってください‼

患者さんからこんなご要望があったらどうしますか？

歯科衛生士の方に聞いてみたいな🙂

高原歯科クリニックでは
レントゲンやお口の中の写真
歯周病検査の結果と照らし合わせながら
まずは院長とカンファレンス

最初の院長の指示も
オーバーインスツルメントに注意！
やり過ぎるなよ～って事

なぜなら
しっかり歯石を取ることが禁忌な場合もあり
今回はまさに該当されていたので

ここはちょっと置いといて・・・

考え方も色々だと思いますが
まずは慎重に探ってみて

本当に必要な所のみ歯石を除去
または
根面（歯の根っこの表面）スムースな状態に整える

という事を行いました

ですが・・・

歯茎の中の見えない所を
指先の感覚で捉え、悪い部分だけを完璧に取り除く

これはかなりの熟練と技術を要します

私も今でも試行錯誤しながら
器具を選択したり
方向を変えてみたりしています

お口の状態は一人一人全く違うので
一生勉強だと常々思っています

だからこそおもしろい⤴

目に見えない所を感覚だけで綺麗にする

神か？✨

そんな治療をなるべく精度高く行うために
トレーニングも必要なわけです

が

興味深い実験がありまして・・・

その実験とは

熟練したプロ中のプロの歯周病専門医が
抜歯予定の歯で歯茎の中の歯石除去を行って
抜歯後、歯石の取り残し具合を調べるというもの

その結果は・・・

3ミリの歯周ポケットでは完璧に歯石が除去できた割合が80%以上！
4ミリでは約60%に取り残しが見られ・・・
５ミリ以上の歯周ポケットではたったの11％しか
完璧に歯石を除去できなかった

つまり

深い歯周ポケットの歯石は取り残していると考えたほうが良い

そして

ツルッツルに歯石を取ったら歯周病が治る！

というわけでは、ない！

今回はこれを知っておきましょう🙂

続く♪

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　高原歯科クリニック